相模湾（江ノ島・葉山）、東京湾（横須賀・金沢八景島）、三浦半島陸っぱり釣り日記。エギング（アオリイカ）、ジギング（シーバス・イナダ・サバ・アジ）、ルアー（メバル・カサゴ・アイナメ）

２００８年６月８日２３：５３時点の本牧海釣り施設ＨＰのＴＯＰページに衝撃的な写真が掲載されました。 見た方はご存知の通り、ゴミ箱にシコイワシが数匹捨てられていた写真です。
おそらく施設を利用した方が捨てられたものと思われますが、なぜ命を粗末に出来るのか、写真を見て同じ釣り人として非常に残念で…
言葉になりませんでした。
 
今回の写真を掲載するにあたり、施設管理者として賛否両論あったと推察します。「こんな残酷な写真を掲載するなんて…」「施設のイメージが悪くなる…」などといった意見もあったのではないでしょうか。しかし、問題提起としてあえてＨＰに掲載した管理者の方の勇気に賛辞を贈りたいと思います。私個人としては、残酷ではありますが、このような写真を公の施設のＨＰに掲載し、釣り人に対して注意を喚起することについては大いに賛成の立場です。残念ながら、現代社会には命の尊さや海の有難さを感じつつ釣りに興じる方は少なくなってきた感があり、自助努力に求めることには限界があると考えます。

大きなイワシの群れが回遊する梅雨入り、同じような残念な光景は他の場所でも多く見受けられます。そんな光景を目の当たりにするたびに本当に胸が痛みます。子供ならいざ知らず、思慮の分別のつく大人が恥ずべき行為をしていると思えないことは特に不思議でなりません。
望んでいた魚が釣れず、いわば“外道”がかかることも多々あるでしょう。そんな時はどうかなるべく触れずに海に還してあげてもらえませんか。１人の釣り人として、いや、１人の人間としてお願いです。

とある研究機関のレポートでは、２０４０年には地球上の魚類が消滅するというショッキングな報告がされました。真偽の程は定かではありませんが、我々人類が海の恩恵を無視した行動をとっていれば、その予想をも凌駕した最悪のシナリオも現実として本当に起こってしまうのかもしれません。

また、昨今問題視されているのが釣り人による釣り場のゴミ放置です。こちらについては本当にヒドイの一言です。イソメの空容器、コンビニの袋、ペットボトルなど挙げるとキリがありません。たまに宴の後のような場面に遭遇することもあります。海の直接捨てるのではなく、堤防の上に置きっぱなしなら問題ないと思っているのでしょうか。風が吹けばビニールは飛びますし、高波に持っていかれることもあるでしょう。糸や鈎などは海鳥に絡まる恐れもあります。これらのゴミは自主的に回収してくれる善意ある方を待って処理されればいいのですが、海へ流れてしまうゴミもかなりの数の及ぶのではないでしょうか。海が汚染されるとどのような仕打ちが我々人間に襲ってくるのか皆が分かっているはずです。これだけ環境重視の政策に舵を取り出した日本においても正しく行動できない人がいることは本当に理解に苦しみます。

ところで、あなたはタバコ吸っていますか？
これは推測の域を出ませんが、おそらく何の躊躇いも無く捨てているゴミのワーストワンはタバコだと思います。吸った後に当然のように海へ投げ捨てる。街中でも同じように排水溝へ投げ捨てる人がいます。あれと同じ感覚でしょう。私も愛煙家の１人ですが、タバコの吸殻を投げ捨てたことは一度たりとも…　と声を大にして言いたいところですが、若い時分に数回してしまった記憶があります。しかし現在は、街中であれば火事の心配、海へ投げ捨てればフィルターが海底に堆積することぐらい容易に想像できますし、なによりポイ捨てはカッコ悪いというイメージが強く、ポイ捨ては絶対にしないと心に誓っています。カバンからサッと携帯灰皿と取り出し、吸殻を収めてサッと仕舞う。こちらの方がスマートでカッコいいですよ、絶対。

なぜ、タバコが世間で煙たがられているかわかりますか？
喫煙者のマナーがあまりにも悪いからです。いわばカッコ悪いの一言。このままでは、釣りだけではなくタバコまで好きな時に好きな場所で吸えなくなるかもしれませんよ。釣りとタバコはセットのようなところがありますが、ポイ捨てしないだけで２つも大事な物（事）を守れるなんて素晴らしいと思いませんか？

明日からでも遅くありません。早速実行しましょうよ。

最後に…
カミサンにしか話したことはありませんが、実は年に数回、海岸の清掃に１人で出かけることがあります。１人のちっぽけな人間が自然に対して出来ることなど高が知れていることは十分承知ですが、何もしないよりはマシだと信じて続けています。自分なりの海に対しての感謝の気持ちからです。
将来的な希望ですが、このＨＰを通してできた友人と考えを共有し、いつか自然とそういう話になり一緒に活動できればと考えています。ただ、あえて誘おうとは考えていませんし、無論、強要しようなどとも考えていません。カミサンも含めてです。あくまで自主的でなければ芽は育たないでしょうから…
清掃中にある人からは「悪いコトした人が反省でしているみたいだね」なんて言われた事もあります。実際、清掃中の周りの人もなぜか冷たいものです。しかし、人から何と言われようとも、人からどう思われようともこれからも信念を持って続けます。たとえ１人でも。

最後は決意表明みたいになってしまいましたが…

とにかく、必要以上に命を粗末にしない。ゴミは極力持ち帰る。間違ってもその場に放置や海に投げ込むなどしないこと。この２点に関しては、釣り人としてのモラルが問われています。資源豊かな海を後世に残すためにも、１人１人のご協力をお願いします。

文末となりましたが、最後までお読みいただき有難うございました。